
はじめに
ロゴといえば、「かっこよく」「洗練されたもの」を目指すのが当たり前のように思われがちです。
たしかに、見た目の美しさやセンスの良さは、ブランドの印象を大きく左右します。
けれども、本当に大切なのは、そのロゴが“誰に”“どのように”届くかということ。
どれだけ整ったデザインでも、見る人に伝わらなければ意味がありません。
たとえば、気取らない雰囲気や距離の近さを大切にする場面では、モダンでクールなロゴをあてがうよりも、少し素朴で“肩の力が抜けた”ロゴのほうが、かえって伝わることもあります。
そして、そうしたロゴは、ときに“ちょっとダサいかも?”と感じられることすらあります。
でも、それが見る人に安心感や印象を残すのであれば、その“ダサさ”はむしろ武器になります。
この記事では、「かっこよさ」だけにとらわれず、“伝えること”を軸にしたロゴのあり方について考えてみます。
ロゴ制作をご検討中の方にとって、何かしらの気づきになれば幸いです。
ダサいロゴって、そんなに悪い?
「ダサいロゴ」と聞くと、あまり良いイメージを持たない方も多いかもしれません。
「センスがない」「古くさい」「なんとなく格好悪い」――そんな印象が先に立つこともあると思います。
ですが、実際に目を引くロゴや記憶に残るロゴが、必ずしも“かっこよさ”だけで成り立っているとは限りません。
むしろ、ちょっとクセのあるロゴや、整っていないデザインのほうが、妙に頭に残ることがあります。
その“気になる感じ”が、結果としてブランドの記憶につながるのです。
たとえば、文字が少し傾いていたり、意外な配色だったり、「あれ?」と思わせるような違和感。
それは一見“ダサい”と思われがちですが、他にはない個性でもあります。
もちろん、意図のない“ダサさ”が好ましいわけではありません。
ただ、「洗練されていれば正解」と決めつけてしまうと、本来大切にすべき“伝わり方”や“共感”といった視点を見落としてしまう可能性があります。
ロゴは、見た目だけで語れるものではありません。
ときには“ダサい”と感じられるデザインの中にも、ブランドにとって重要な意味や役割が隠されていることがある――
そんな視点を、少しだけ持っていただけるといいと思います。
見た目よりも、“伝わること”が大切
ロゴと聞くと、「かっこいい」「おしゃれ」といった見た目の印象に注目が集まりがちです。
たしかに、整ったデザインや洗練されたバランスには、それ自体の美しさや安心感があります。
しかし、ロゴの本当の役割は、ただ“おしゃれに見せること”ではなく、
「どんな会社か」「誰に向けたサービスか」を、“ひと目で伝えること”にあります。
たとえば、「業務スーパー」のロゴ。
グラフィックとして見ると、決して洗練されているとは言えません。
ですが、その“ごちゃっとした感じ”や“チラシのような見た目”は、
むしろ「安い」「量が多い」「庶民的」といったブランドの価値を的確に伝えているようにも見えます。
少しダサくても、「安そう」「気取っていなさそう」と思わせるインパクトがあり、見た人の印象に残ります。
同じように、町中華や昔ながらの商店などでは、
手描き風の素朴なロゴや、ちょっとレトロなデザインの方が、
かえって「入りやすそう」「おいしそう」「地元に愛されていそう」といった空気感を伝えてくれることがあります。
一方で、スタイリッシュで完璧に整ったロゴであっても、
お店やサービスの雰囲気に合っていなければ、
「なんとなく入りづらい」「敷居が高そう」といった、無意識の距離感を生んでしまうこともあるのです。
ロゴに求められるのは、「伝える力」と「表現する力」。
それは、必ずしも“美しさ”や“洗練”によって生まれるとは限りません。
あえて整えすぎず、少し“クセ”や“野暮ったさ”を残すことで、
ブランドの温度感や個性が自然と伝わるケースもたくさんあります。
だからこそ私たちは、ロゴの“整い方”にも意味があると考えます。
誰にどう見せたいのか。どんな空気を感じてほしいのか。
それを丁寧に見極め、必要であれば“ちょっとダサく”仕上げることも、あえての選択肢のひとつです。
伝わるロゴをつくること――それこそが、ロゴデザインの本質であり、私たちデザイナーの大切な役割だと信じています。
どんなロゴが「ちょうどいい」かを一緒に考えます
ロゴに“正解”はありません。
かっこいいロゴがぴったりな場面もあれば、少し肩の力を抜いた素朴なロゴのほうが、心に届くこともあります。
だからこそ大切なのは、「誰に」「どんなふうに」伝えたいのかを見極めること。
その答えを一緒に考えていくことが、私たちロゴオンラインの役割だと考えています。
ロゴは、ただの飾りではなく、「伝えるための道具」。
見た目にとらわれすぎず、伝えることを第一に考えれば、たとえ少し不格好でも、ちゃんと意味があるロゴになるはずです。
「伝わるロゴとは何か?」
その答えを、一緒に考えていけたらと思います。
ロゴ制作のご相談は、ロゴオンラインへ
ロゴオンラインでは、企業やお店の“らしさ”がしっかり伝わるロゴを、オーダーメイドでおつくりしています。
「伝えたい想い」や「届けたい相手」を丁寧にヒアリングしながら、見た目だけでなく“伝わり方”までを考えたデザインを行っています。
はじめてロゴ制作をご検討される方にも、わかりやすく・安心してご依頼いただけるよう、サポート体制も整えています。
ご相談やお見積もりは無料です。
まずはお気軽に、ロゴオンラインまでお問い合わせください。
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